カーペットに関する豆知識② ~タイルカーペット編その2~
カーペットに関する豆知識② ~タイルカーペット編その2~
2021年6月21日
こんにちは、カーペット・イスクリーニングのシンテックサービスです。
今回も引き続きタイルカーペットのお話です。
原着ナイロンとBCFナイロン
前回はタイルカーペットの素材は主にナイロンとポリプロピレン。
価格はポリプロピレンの方が安いが耐久性、メンテンナンス性はナイロンの方が優れているという話でした。
今回は「ナイロン」をさらに詳しく見ていきます。
タイルカーペットのカタログを見ると 「パイル」という項目があります。
「パイル=カーペットの毛」のことです。
この項目にはたいてい「ポリプロピレン」 「BCFナイロン」 「原着ナイロン」のどれかが載っています。
(種類によっては「ポリプロピレン70% ナイロン30%」なんてものもありますが)
さてここで「BCFナイロン」と「原着ナイロン」の違いについてみていきます。
原着ナイロン
「原着」とは「原液着色繊維」のことで糸にする前の原料の段階で色を練りこんでいます。繊維の内部まで染まっているので色あせしにくいのが特徴です。直射日光が当たるような場所でも変色しにくい強さがあります。
「防汚性」「耐薬品性」にも優れていてアルコール消毒液を設置しているようなところにも安心して使えます。
「原着ナイロン」はタイルカーペットのなかでも最高ランクに位置づけられます。
BCFナイロン
ナイロン糸のなかでもカーペット用に開発されたもので遊び毛が出にくく、強度もあって「防汚性」にも優れています。
一番の違いは染色方法とその違いによる堅牢度
どちらの繊維も「強度」「へたりにくさ」「防汚性」では同等の性能を発揮しますが。
一番の違いは「色が抜けやすいかどうか」です。
原着ナイロンは糸を作る前の段階で色を入れ込んでいるので変色や色抜けがほぼありません。
それに対してBCFナイロンは糸を作ってから色を入れているので日光の紫外線や漂白剤で色が抜けることがあります。その代わりカラーバリエーションが豊富でデザイン性に優れたカーペットを作成できます。
性能・強度は高性能順に「原着ナイロン」→「BCFナイロン」→「ポリプロピレン」
価格が安い順では 「ポリプロピレン」→「BCFナイロン」→「原着ナイロン」 となります。
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